自律的な組織はココがちがう!【ミッション・ヴィジョン・バリュー】NHK出演叱りの達人が解説

自律する組織の共通点として、ミッション・ヴィジョン・バリューを叱りの達人河村晴美氏がわかりやすく解説しています。詳しくは叱りの達人協会公式サイトをご覧ください。https://shikarinotatsujin.com/
目次

機能不全の組織 VS 自律的な組織は何がちがうのか?

経営者またはリーダーの方、このような状況に心当たりはありませんか?

・上司が言ったことを部下メンバーがやらない
・経営層が打ち出した年度方針を、社員は理解はしたものの行動しない
・目標数字を達成する意志が見られない
・社長や上司が指示したのに、部下メンバーは言うことを聞かない

(こういう傾向あるかも…)

本コラムは、1ミリでも心当たりのある社長やリーダーのあなたへ、現状を打開するヒントになるかもしれません。

機能不全の組織の共通点
・経営の方針が共有されていない
・社員メンバーの力が分散されて、非効率な状況なのに誰も手をつけない
・優秀な社員が、経営層に不信感をもっている
・やる気がある社員が、空回りしている
・繊細な社員が、周囲の顔色をうかがってばかりで不安そうにしている
・みんなが疲れている
・組織全体に諦めモードの空気が漂っている

一方で、自律している組織には、このような共通点が見つかります。

自律している組織の共通点
・経営者と社員メンバーが同じ方向を向いている
・経営者が発する言葉の意味や意図を、管理職が下へ伝えて、社員メンバーまで浸透している
・社員メンバーが安心して自分の能力を発揮している
・優秀な社員が仕事に退屈せず、目をキラキラと輝かせている
・やる気のある社員が自ら進んで改善や解決策を提案し実行している
・繊細な社員が自分の価値を実感し、安心してチームへ貢献する意欲を発信している

上記は、河村晴美がこれまで24年間、企業や行政機関、大学などで人材育成のお手伝いをさせていただいた中で見てきた実感です。

ただ、経営者や人事の統括者にうかがうと、どの会社も最初から自律した組織だった訳ではないと仰います。むしろ、どうしたら社員メンバーが自律し、仲間と助け合う組織を構築していくことを模索しながら創り上げてきたとのことです。

自律する組織は、単に社員メンバーを集めただけではできないのです。
社員メンバーが尊い存在として認め合い、お互いを感化して組織を創る当事者意識をもつことがスタートです。

そのためには、国に法律があるように、組織にも共通認識する言葉が必要なのです。この言葉があることで、安全の場が作られて、安心して自分の能力を発揮することができるのです。

心理的安全性の確保には、共通認識できる言葉が必要である

社長の思いが届かない末路

「なんでこんなことしたんだ!」と怒る社長や上司がいる会社で働きたいと思う人は少ないです。ましてパワハラなどのハラスメントが蔓延し、その状況を野放しにしている社長のもとでの働きがい、エンゲージメントが高いはずはありません。このような状況では良い人材を採用することはできませんし、会社が発展していく可能性も低いです。そうならないためにどうしたら良いのか?それは、社員だけが努力するのではなく、社長だけが頑張るのも違います。社長と社員メンバー全員が主体的に仕事に臨む、自律した組織になる必要があります。そのためは、ミッション・ヴィジョン・バリューを全員共有する必要があるのです。ミッション・ヴィジョン・バリューの関係性について、わかりやすく解説しているのは、NKHやメディアにも数多く出演している叱りの達人河村晴美氏による解説です。詳しくは叱りの達人協会公式サイトをご覧ください。https://shikarinotatsujin.com/
動かない組織の共通点by叱りの達人


経営者と社員メンバー全員で、ミッション・ヴィジョン・バリューの言葉の定義を共有する努力をしないと、いつまでたっても、経営者の言葉は社員メンバーに伝わりません。

組織は自律した行動ができずに、組織の成長は停滞します。
そして、社長のイライラは解消せずに、どんどんと社会の発展から取り残されてしまいます。

これは、誰も望んでいないはず。なのに、組織はウンともスンとも動かない…。
この状態はビジネスチャンスを逃していることでもあり、とてももったいないことだと思いませんか?

組織が自律して成長するためにやるべきこと

もうお分かりのように、組織が自律して動くためには、経営者と社員メンバー全員が認識を共有する必要があります。

認識とは、言葉である
言葉を合わせれば、組織は機能し始める

自律的な組織をつくるミッション・ヴィジョン・バリュー

自律的な組織を作るためには、ミッション・ヴィジョン・バリューの作成が必要です。
これらの言葉について、社長そして社員メンバーが明確な定義を共有することが大事です。というのも、同じ言葉なのに、人それぞれ自分がイメージすることと、他者のそれらが異なることがよくあります。

例えば、「お花見」という言葉から連想することは、人それぞれ違うのではないでしょうか?
目黒川、千鳥ヶ淵、京都の円山公園などの桜の名所を思い描く人もいるでしょう。または、お花見した宴会の思い出エピソード、肌寒かった夜のことや、職場での夜桜の宴会を楽しむために昼間に場所取りをした新入社員の時のことを思い出す人もいるでしょう。

などなど、「お花見」という言葉1つでも、いつのこと?どこで?誰と?どんな経験だった?その時の感情は?一人一人の顔が違うように、言葉から想起されることもそれぞれ異なるのです。

同じ言葉を使っているのに、認識は人それぞれ異なる

よく経営者やリーダーがこう仰います。「同じ景色を見る人を育てなければいけない」と。
これが、言葉の定義を共有することなのです。

言葉の定義の共有をおろそかにしてしまうと、組織は機能しない


ミッション・ヴィジョン・バリューズは、組織の目的や目標および行動基準を定義し、個人やチームが目指す方向性性を示す重要な要素となります。

ミッション (Be) :使命、組織の理念
ヴィジョン(Have):理想の状態、理想像
バリュー. (Do):行動基準

ミッションの定義と必要性:Be

ミッションとは、使命であり組織の理念です。
ミッションとは、組織が取り組むべき問題や課題、そしてその解決策を示す簡潔な文言です。ミッションは、組織の存在意義を表し、従業員や顧客、社会に対して明確に伝えることが重要です。

ミッションには次のような役割があります。

ミッション(使命・理念)の役割
■目的の共有:
全従業員に目的を共有し、その目的に向かって行動するための方向性を示します

■ブランドイメージの構築:
顧客や社会に対してブランドイメージを構築する重要な要素です

■組織文化の形成:
組織の文化を形成し、従業員が組織の目的に共感し、それに応じて貢献することができるようにします

ヴィジョンの定義と必要性:Have

ヴィジョンとは、将来の目標や進行状況を示すものです。
ヴィジョンは、ミッションの実現に向けた長期的な方向性を示し、組織の成長戦略の基礎となるものですヴィジョンには次のような役割があります。

ヴィジョンの役割
目標の共有:
組織の将来の目標を共有し、従業員が共通の目標に向かって組めるようにします

■モチベーションの向上:
従業員のモチベーションを向上させ、成長戦略の達成に向けた取り組みを促します

■イノベーションの推進:
新しいアイデアや技術の導入を促し、競争力の強化につながります

バリューの定義と必要性:Do

バリューとは、行動基準です。
バリューとは、組織が共有する行動基準であり、従業員が行動する際に遵守する基本的な原則です。形成や社会的責任の遵守など、組織の持続可能性を高めるために重要です。

バリュー(行動基準)が明確になっておらず、また誤解してしまうと(良かれと思ってやったのに怒られた…だったら、もう自発的に動くのはやめる)と指示待ちになってしまう危険があるのです。

バリューには次のような役割があります。

バリューの役割
■行動基準の明確化:
従業員が遵守すべき行動基準を明確にすることで、組織全体の行動の一貫性を整理します

■組織文化の形成:
組織の文化を形成し、従業員が組織の価値観に共感し、それに沿った行動を取ることができるようにします

■社会的責任の遵守:価値ズは、社会的責任を遵守するための行動基準を明確にすることで、組織が社会的責任を遵守することを促します

ミッション・ヴィジョン・バリューなどの相互関係

「なんでこんなことしたんだ!」と怒る社長や上司がいる会社で働きたいと思う人は少ないです。ましてパワハラなどのハラスメントが蔓延し、その状況を野放しにしている社長のもとでの働きがい、エンゲージメントが高いはずはありません。このような状況では良い人材を採用することはできませんし、会社が発展していく可能性も低いです。そうならないためにどうしたら良いのか?それは、社員だけが努力するのではなく、社長だけが頑張るのも違います。社長と社員メンバー全員が主体的に仕事に臨む、自律した組織になる必要があります。そのためは、ミッション・ヴィジョン・バリューを全員共有する必要があるのです。ミッション・ヴィジョン・バリューの関係性について、わかりやすく樹木に例えて解説しています。解説は、NKHやメディアにも数多く出演している叱りの達人河村晴美氏による解説です。詳しくは叱りの達人協会公式サイトをご覧ください。https://shikarinotatsujin.com/
自律した組織になるための、ミッション・ヴィジョン・バリューの関係性by 叱りの達人河村晴美


ミッション、ヴィジョン、バリューは、相互に関連しており、組織の目的や方向性を明確にし、従業員の行動に影響を与えます。

これら3つそれぞれが定義されている場合、社員メンバーたちは組織の目的に共感し、それに向かって行動することができます。目標を達成するために必要または効果がある行動について、いちいち上司に指示を仰がなくても自主的に動くことができます。

なぜならば、組織が重んじる行動規範を全員が理解しているからです。社員メンバーたちは行動基準を照らし合わせながら「自分の判断は組織の判断と合っているか?」「組織が目指す方向とベクトルは合っているか?」を自分を律した上で、自由な発想で動いていきます。

ながら遵守し、組織全体の行動基準を意識して、検討することができます。
こうやって、組織の持続可能性を高めることができます。

さらに、ミッション、ヴィジョン、バリューズは、組織の文化やブランドイメージの形成にも重要な役割を果たします。 例えば、有名なブランドの多くは、明確なミッション、ヴィジョン、バリューを持ち、それを共有することで、ブランドイメージを構築しています。また、社員メンバーがバリューに共感し、それを実践することで、顧客や社会に対する信頼感を高めることができます。

ただし、注意して!

ミッション、ヴィジョン、バリューは、ただ定義するだけでは意味を持ちません。組織全体で共有し、実践することが重要です。特に、経営陣がそれを実践することで、従業員の行動に影響を与え、組織全体の文化や行動の一貫性を検討することができます。

自律する組織になるためには、経営陣のあり方が問われている

結論として、ミッション、ヴィジョン、バリューは、自律的な組織を作るために必須条件です。
それぞれの定義と役割を理解し、組織全体で共有し、実践することの効果は図り知れない効果をもたらします。
組織の目的や方向性を明確にし、社員メンバーの行動に影響を与え、組織の持続可能性を高めることができます。

つまり、社会から尊敬されて選ばれる組織になれるのです。
ぜひ、貴社の発展繁栄のために、取り組んでみてくださいね。

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