『自分責め』と『他責思考』は表裏一体

真のリーダーシップが引き寄せるもの

先日、大手エネルギー企業の取引先向け講演に登壇させていただいた際、改めて感じたことがあります。
それは、成果を出し続ける経営者やリーダーには、ある共通点があるということです。

立派なリーダーは、成果が上がったときにこう言いません。
「俺のおかげだ!」「私がやったから成功した!」
そんな風に手柄を独占することはないのです。

代わりに、こうおっしゃいます。
「社員やチームメンバーのおかげです。」

そして、もし目標を達成できなかった場合は?
「部下が悪い」「環境が悪い」と他責にすることなく、こう言うのです。
「責任は私にあります。」

この姿勢は、言葉の美しさだけでなく、リーダーシップそのものを象徴しています。

他責思考か、自責思考か?


他責思考で物事を捉える人は、運やチャンスを引き寄せることが難しいものです。

一方で、自責思考を持つ人は、不思議と良いタイミングでチャンスを手にし、素晴らしい人々に囲まれる傾向があります。
しかし、ここで注意が必要です。
「自責思考」を「自分責め」と混同してしまう人がいるということです。

自分責めをしないことの大切さ

事業を成長させ続ける経営者や、組織を活性化させるリーダーたちを間近で見ていて気づいたこと。
それは、彼らの心の中に確固たる軸があるということです。
どんな状況でもぶれないその軸が、組織や事業の成功を支えています。

一見、自分を責めることは「謙虚」のように見えます。
しかし、自分を責めることで生まれるのは、被害者意識です。
そして、その被害者意識は、実は周囲の誰かを「加害者」に仕立て上げてしまうのです。

つまり、「自分責め」は「他人責め」と表裏一体
どちらも健全な思考からは遠いものです。

「自分責め」は「他人責め」と表裏一体

健全な思考とは?

では、立派なリーダーたちはどのように考え、行動しているのでしょうか?
彼らの思考は、決して「精神論」で自分を追い込むのではなく、以下のような健全なアプローチに基づいています。

・誰かを責めることをしない
・問題の本質に目を向ける
・現状の課題を解決し、関係者の不安を取り除く

ここで重要なのは、「単なる解決」で終わらせないということです。
優れたリーダーシップとは、次のステージへと進むものです。

  • 不安や不満を解消する
  • 固定概念や限界から解放する

伝えることは、学ぶこと

今回の講演を通じて、私自身も多くの学びを得ることができました。
素晴らしい経営者やリーダーの姿勢に触れるたびに思うのです。

「自分もまだまだ成長できる」

このような機会をいただけたことに、心から感謝しています。
そして、この気づきが、読んでくださった皆さんにとっても一つのヒントになれば幸いです。

運を引き寄せ、チャンスをつかむのは、他責でも自責でもない、健全な思考です。
さあ、次はあなたの番です。
どんな未来を引き寄せますか?

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