【パワハラと言われない叱り方】感謝される部下育成方法にはコツがある

目次

上司は「パワハラだ!」と言われることを恐れている

2022年4月、中小企業も含めて全事業者にパワハラ防止法の施行が義務化されました。上司が部下の成長を願って厳しい指導を行っても、パワハラになってしまうリスクを考えると、指導を甘くしてしまうことになりかねません。

しかし、厳しい指導を行っても、部下から「パワハラされた!」と言われない上司がいます。

厳しい指導なのに、パワハラと言われてたり、かたや言われなかったり…。何がちがうのでしょうか?

パワハラと言われない叱り方にはコツがある

パワハラと言われないためには、叱り方にコツがあります。ここでは「言っては危険!パワハラNGワード」を取り上げるのではなく、パワハラと言われないための普段からのコミュニケーションについて解説します。

このコミュニケーションができていれば、結果的にパワハラと言われるリスクがグッと減ります。

パワハラと言われない叱り方の極意

パワハラと言われない叱り方のコツとは、社員や部下メンバーへ敬意を表し、厳しいフィードバックを行うと、自主自立自走する人材に育つ。(叱りの達人協会作成)
パワハラと言われない叱り方にはコツがある(叱りの達人協会)

①相手に敬意をあらわす(エトス・パトス・ロゴス)

古代ギリシャで活躍した哲学者アリストテレスが「人を動かす」極意として提唱しましたことを、叱り方の極意に応用しています。

エトス(信頼):礼儀礼節を示す

相手を軽んじる発言や行為、つまり無礼の代償がパワハラされたと問題化されることです。

パトス(情熱):仕事の誇りを伝える

「やればできる!」のような情熱の力押しはやめましょう。
また、ダメ出しを情熱的に語ると「説教」と認識されますので、これもやめましょう。

ロゴス(論理):論理的に説明する

論理的に詰めると、部下は貝のようにダンマリを決めるか、もしくは思考停止、現実逃避に陥ります。冷静に論理的に説明して、何をどうすれば良いのか?解決策または改善策を共有する対話を行いましょう。

 古代ギリシャの哲学者アリストテレスによる「人を動かす極意」

エトス・パトス・ロゴス

②叱る

①のエトス・パトス・ロゴスで人間関係また対話の土台の上に、「叱る」を載せます。叱ることは、怒る、批難、人格否定、威圧、恫喝、揶揄ではありません。社員・部下メンバー自身がミスした現状を認識し、要因を発見するためのフィードバックです。

気をつけたいことは、「説得」ではなく、「納得」してもらうために対話を行うことです。

③感謝される

①の土台があるので、②厳しいフィードバックつまり叱っても、相手から感謝されます。①が無い場合は、パワハラと言われます。

なぜ、厳しくしかったにも関わらず、部下から感謝されるのか?その理由は、社員・部下メンバーの成長に貢献したからです。自主自走、そして自導つまりセルフリーダーシップが取れる人財へと成長をサポートしたので、部下から感謝されるのです。

まとめ:叱るのは目的ではない

叱ることは目的ではありません。社員・部下メンバーご自身が自己実現するために成長をサポートするのです。
(ああ、私はやればできるんだ!)と、自己効力感が実感できる社会人を育てる。これが、叱って育てる人材育成です。

最終的に目指すのは、自立自走する人材、自己効力感、つまり 自立 です。誰かに依存や寄りかかるのではなく、自分の意志で立つことです。自立した人間を目指して、自分を高めていきましょう。

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