なぜ、若手社員は叱りを求めるのか?

なぜ、若手社員は叱られたがるのか。job総研の調査によると、23.8%の若者が叱られたがっているという調査結果が出ています。昨今はパワハラ問題が社会現状として現れていますが、一方で優秀は若手社員はホワイト企業つまりゆるい職場は成長実感がないので、自ら進んで辞めていっているのも事実です。Z世代若手社員を銅のように叱って伸ばして鍛えるのが良いのか?本コラムは叱りの達人河村晴美氏による解説です。

ゆるい職場で優秀な若手社員が去っていくジレンマやパワハラ防止法の義務化など、今や叱りのあり方が注目される時代です。では、なぜ若手社員は叱りを求めるのでしょうか?その背景と叱られたい派・叱られたくない派の理由に迫ってみましょう。

目次

ゆるい大企業をすぐやめる若手社員

せっかく就活でがんばって、理想の有名企業に就職できたのに辞めていく若者がいます。
なぜ、彼らは辞めていくのでしょうか?

実は「ゆるい大企業」を去る若手たちは、ホワイトすぎて離職していくのです。
働きやすいのに、不安を抱えている?
なぜ、このような状況になってしまうのでしょうか?

パワハラ防止法により混乱する職場

部下が失敗やミスをしても、
部下から「パワハラだ!」と言わわるから叱らない。
その都度、厳しくフィードバックする。

あなたは、どちらのタイプでしょうか?

ホワイトすぎてゆるい大企業から去っていく若者

先日、Yahooニュースでこんな記事が出ていました。

「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由

意外かもしれませんが、優秀な若手社員ほど、自分のキャリアアップに危機感を抱いています。

自分は人材市場で評価される人材に成長しているだろうか?甘やかされる職場環境では、物足りたく感じてしまいます。いや、若手社員たちは、自分の将来に対して不安になってしまうのです。

だからこそ、叱ってくれる上司はとてもありがたいと受け止められるのです。
一方で、2022年4月1日より、中小企業でもパワハラ防止法が義務化されました。

「叱られたい」若者が増えている社会背景の変化

今や、30歳以下の若者にとって転職は当たり前の価値観です。

自分が転職を望まなくても、会社がM&Aされたり
いきなり、社長が外国人に変わり、外資系の社風になったり・・・

これが当たり前の風景なのです。だからこそ、いざという時に備えて、自分の実力を高めておくのは、当たり前の危機管理ですよね。優秀な若手社員ほど、健全な危機感を持っているわけです。

ということで、優秀な若手社員をつなぎ止めておくためにどうしたら良いのか?それは、彼らを大きく育て上げることです。彼ら彼女たち本人が想定している以上に、予定調和をかるがると超えるほどに、伸ばしていくことなのです。

叱られるほど、自分が伸びて、ビジネス戦闘能力が鍛えられる
つまり、キャリアアップできる

そこで、重要なことが、パワハラと言われない正しい叱り方を実践することです。

優秀な若手社員ほど危機感と成長意欲が高い

若手社員ほど自分のキャリアアップに危機感を抱いていると言われています。ゆるい職場環境では物足りず、将来に対する不安を感じています。彼らは自身の成長につながるために、叱責を受けることに対して積極的な姿勢を持っています。叱られることで自己の課題や改善点を明確に認識し、成長できると信じているのです。

叱られたい派の理由と期待

叱られたい派の理由には、「自分の成長につながるから」という意識が最も多く挙げられます。彼らは自身の能力を客観的に評価してもらいたいという願望もあります。若手社員は叱責を通じて自己の存在感や能力を認識し、成長できる機会を求めているのです。

叱られたくない派の理由と課題

一方で、叱られたくない派の理由には、「萎縮してしまうから」や「叱られてもしっくりこない」といった意見が挙げられます。叱責によって自信を失ったり、受け入れることが難しくなることがあります。こうした叱責に対する課題を克服するために、上司や経営者は叱り方やフィードバックの方法を工夫する必要があります。

正しい叱り方と叱る意義

若手社員に対して叱責を行う際には、パワハラと言われない正しい叱り方が求められます。ガチ詰めするのではなく、ユーモアや明るさを取り入れることが重要です。叱ることは、相手を輝かせ、成長に繋がる機会を提供することです。若手社員が成長し、自己の能力を最大限に発揮できる環境を整えることが、組織の発展と若手社員の定着につながるのです。

「怒る」と「叱る」の違いは普段の接し方次第

「パワハラだ!」と言われるのか?
それとも「厳しいフィードバックをしてくれた」と、肯定的に受け止めてもらえるのか?

その分かれ目は、ガチ詰めしないことです。

怒る? or 叱る?

この違いは、自分ではなく相手が決めることです。
ガチ詰めすると、相手は怒られたと感じ、さらにはパワハラされた!
と思うかもしれません。

それは普段から褒めてないからです。

こうなると、一気に心のシャッターを、ガラガラガラ~と降ろしてしまうんですよね。
そうではなく、相手が心を開いてくれるために、ガチ詰めはやめましょう。

「怒る」はガチ詰め、「叱る」はユーモア

むしろ、ユーモアが大事なのです。
叱る=厳しい
というのは、あなたの固定概念です。

叱るとは、ユーモアであり、相手を輝かせることであり、そして、元気を注入することなのです。

  • 叱るとは
  • ユーモア
  • 明るく
  • 元気の注入

まとめ

若手社員が叱りを求める背景や理由を考えると、彼らの成長意欲や自己評価の願望が大きな要素となります。経営者や上司は、叱責を通じて若手社員の成長を促し、彼らが自己の能力を存分に発揮できる環境を提供することが求められます。適切な叱り方やフィードバックの方法を工夫し、若手社員が安心感と成長の実感を得られるような組織文化を築きましょう。

新たな時代において、若手社員とのコミュニケーションと成長支援はますます重要となっています。あなたは、自身の肯定概念を見つめ直し、新たな叱り方やフィードバックのアプローチを取り入れていく準備はできていますか?新年度のスタートを機に、自己改革に向けた一歩を踏み出してみましょう。

ぜひ、あなたも「叱る」固定概念をぶっ壊していきましょう。

Z世代と関わるためには、まずは自分の肯定概念を

・自分を疑い
・固定概念を破壊して

思考を再構築していきましょう。

時代はどんどん変わります。
だからこそ、自分も刷新していかないと!
新年度、あなたは何を捨てて新しい自分になっていきますか?

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