【パワハラ上司はもはや時代遅れ!?】怒りをあらわにする上司へ部下がやるべき距離のとり方とは

目次

何の成果を生み出さない「怒りの感情」放置は良いのか?

「君、どうなってるんだ!」 とあるオフィスでのワンシーンです。 部下を目の前に立たせて、上司が自席でデスクをバンバン机をたたいています。 部下は、目の前の上司の顔が真っ赤になり、どんどんと怒りのボルテージが上がっていくのがわかりました。 (あ~あ・・・。今日も説教3時間コースに突入だろうな) いやはや、もう手が付けられない状態ですね。 この状態に対して、何の対策もせず改善策も講じない上司を、部下はどんな目で見つめているのでしょうか?

怒りの感情の何が厄介なのか

怒りの感情は、どんどん雪だるま式に増幅していきます。 あなたも思い当たりませんか? 怒っているうちに、出発点の怒りの原因がわからなくなったこと。 そうなんです。怒りは、どんどん感情がエスカレートすると同時に、思考は深まらずに迷走し始めるのです。 思考が迷走するとか何か? それは、どこに向かわせたいのかが不明確なので、着地点がわからないということなのです。 つまり、上司が説教にエネルギーを奪われるあまり、話の着地点を失念してしまっているということなのです。 まさに、本末転倒になってしまっているのですよね。 部下へ、改善行動をとってほしい。 成果に向かう道筋に方向転換してほしい。目標達成してほしい。 上司は、このように願っているはずです。 そして、最終的には、仕事の醍醐味、仕事の達成感を味わってもらいたい、と思っているのです。 しかし、上司自身が自分の怒りの感情に絡めとられてしまって、我を見失っているのです。

部下が上司の怒り感情に巻き込まれないために

部下は、上司の怒りの感情に巻き込まれてはいけません。 部下は上司を、客観視することが重要です。 客観視ができると、部下は自分で何とかしないといけないという自覚が芽生えます。 上司が説教のみで、仕事を前進させる話をしなくても、自らが解決策を考えて、何とかしないといけないのです。

上司を冷静に客観視しよう

わたくしが契約社員で働いていたときの体験談です。 実際にこんな課長がいました。 頼まれた書類をパソコンで仕上げて提出したときのことです。 印刷して、手渡しをしました。 すると、課長がその書類を見ながら、眉間にしわを寄せてトントンコツコツ・・・。 ペン先で机をトントン叩くのです。 その音が、ものすごく恐くてストレスでした。 わたくしの書類の出来が悪くて怒られることもあったのですが、実は別のシーンでもペン先でトントンコツコツしているのです。 どうやら、じっくり考え事をする時のクセだったみたいです。

密やかな楽しみ「上司のあだ名」命名

わたくしは、この仮説を立てて、課長にあだ名をつけました。 もちろん、誰にも言っていません。わたくしの心の中の職場のみです。 この課長を「メトロノームさん」と命名しました。 小学生の頃にお稽古でピアノを習っていました。その時に、ピアノに置かれているメトロノーム。 メトロノームは、一定のリズムの基準を指し示すものです。 メトロノームは、おもしろいとかの役割ではないです。 おもしろいリズムでもありません。一定のリズムなので。 おもしろいとか美しいさを奏でるのは、楽器の役割です。 メトロノームは、一定で無機質な感じです。 地味なのですが、実は大切な機能も果たしているのです。 わたくしは、課長がどんなに怒りなどのネガティブな感情を発散しても、フラットに無機質に事実だけを受け取るようにしました。 つまり、課長のネガティブな感情に巻き込まれないように、一喜一憂せずに、常に一定のテンションを保って関わるようにしたのです。

パワハラ上司にうまく対応すると自分の能力が高まる

すると、良いことがありました。 それは、課長の感情に巻き込まれないので、課長の言わんとすることを理解しよう、怖がらずに汲み取ろうと思ったのです。 すると、課長がわたくしに言わんとする改善点や要望をくみとることができました。 そして、再提出すると「そうそう、これだよ」と言ってOKがもらえるようになったのです。

自分を活かすのは「自分」しかいない

誰かがあなたを引き上げてくれるかもしれません。 しかし、それを待っていても不確実です。 上司が自分を引き上げてくれるだろうと期待していたのに、現実は違った。となると、被害者意識が芽生えますよね。 仮に、実現したならば、上司に感謝しましょう。 期待していないのに実現したときは、感謝を。 期待していないから実現しないのは、当たり前。 いずれにしても、自分の人生ですから、自分を伸ばし成長させるのは「自分」しかいないのです。 のんびりぬくぬくの温室は心地よくって楽ちんですが、世界は理不尽に満ちています。 理不尽な世の中で、自分らしく生き抜くためにも、思考を鍛えて、知性を磨いていきませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美 「叱る」とは使命感の愛。 ビジネスにおける「叱る」目的は、部下が自ら進んで思考と行動を起こすように支援することです。]]>

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