脱パワハラ!「Z世代はほめて伸ばす?叱って伸ばす?」正解とその理由 2022 1/29 叱り方 ほめる ハラスメント パワハラ ブラック企業 2022年1月29日 目次昭和の上司はだまされているかもしれない あなたは、ゆとり世代・Z世代の新入社員が言っていることに、だまされていませんか? 実は、ゆとり世代・Z世代の本音を読み間違えている「もっとほめて欲しい」「ほめられて伸びるタイプなんです」 世間ではよく言われているかもしれませんが、実は彼ら彼女たちの本心では無いです。 「ほめられたい」社員を増殖させると組織は腐る 言葉を選ばずに言いますと、「ほめられたい」と言う社員が増えると、事業発展は停滞してしまいます。というのも、「ほめられたい」とは、つまり自己愛を満たしたいということです。これは自分の内側を満たしたいということです。事業とは、社会へ価値提供することです。自分の外側の社会に目を向けて、社会の課題解決が事業です。視点を向ける先が、自分の内側なのか?それとも、外側なのか?社会課題を解決して世の中に貢献したい人と、ほめて欲しいと思っている人と、どちらのタイプが価値創造できるでしょうか?また、自社に招き入れて、仲間として一緒に仕事をしたいと思うのは、どちらのタイプでしょうか? このような視点を元にして、再度、ゆとり世代・Z世代へ問いかけると、優秀な若手社員はこう言います。 ■優秀なゆとり世代・Z世代の感想「今までは、ほめられて伸びるタイプと言っていたけれど、確かに言われてみると、自分の原動力は、感謝されることを喜びに感じていました」 だからこそ、上司は若手社員の発言の表面をなぞるだけでは、彼らの真意を読み間違えてしまいます。彼らのインサイトつまり真意は「感謝されることを喜びとする」つまり、世の中に貢献している実感があるかどうか?の実感をもって、自分の存在価値を感じているのです。 そう考えると、承認欲求よりも貢献欲求を満たしたいと願う若手社員こそ、頼もしいと思いませんか? 「ほめられたい」承認欲求より重要なこと。すなわち「貢献欲求」の充足 ゆとり世代・Z世代が上司に望んでいるとは? わたくし河村晴美が、23年間、大学での非常勤講師や企業の新人若手社員向け研修、行政機関での若者向けキャリアアップ・就職サポートセンターでのキャリアカウンセリングなどで、延べ1000名以上の20歳代と関わり実感したことです。 ■ゆとり世代・Z世代が望んでいること・上っ面のほめ言葉で、お茶を濁されたくない(適当に流されたなくない)・ダメ出しだけではなく、改善点を提示提案してほしい ・自分の足らないことを的確にフィードバックしてほしい 以上からわかるように、彼ら彼女たちは「今よりももっと成長したい!」と望んでいるのです。つまり、現状維持の危機感と、成長欲求の充足を指し示す、見通しを立てたいのです。 ■ゆとり世代・Z世代を育成するコツ・正しいフィードバックを行う・将来のキャリアの見通しを示す ゆとり世代・Z世代が動き始める動機とは z世代が動き始める動機は、感謝・ねぎらい・賞賛です。 ■ゆとり世代・Z世代を動かす一言例「ありがとう」「助かった」「君のおかげだ」 彼ら彼女たちは、承認欲求より、貢献欲求の充足を求めています。 その根拠は,先ほども書きましたとおり、河村晴美が23年間以上、学生や20代社会人の就職キャリアコンサルティングで、「どんな仕事をしたいか?」「どんな会社で働きたいか?」をヒアリングした知見によるものです。 彼ら彼女たちは、感謝されることに喜びを感じ、役立っている手応えで、自分の存在価値を実感しているのです。 ゆとり世代・Z世代を正しく叱って伸ばすコツ Z世代は、給与・社会的評価よりも自己実現。自分の人生を自分らしく生きたいと考えている。 z世代が求める「自分らしさ」とは、モノを欲しがる物欲ではありません。高価なブランド品を持つことでのステイタスでもありません。 彼ら彼女たちが求めていることは「社会の中で求められ、喜ばれ、感謝されることでの自分の存在価値」を実感したいのです。 よって、z世代を伸ばしていくアプローチは「自分を活かす」「社会への関わりをもつ」支援と挑戦をうながすことです。 ■Z世代を含む全ての人を動かす叱り方の極意相手へ敬意と尊厳を土台としたコミュニケーションを行う ]]>