【パワハラ進化系】叱りの達人流「いっそ泣いてしまえ」心の毒を糧にして部下を伸ばす方法とは

目次

若者もシニアも規格外の結果を残す人の共通点

例えば、将棋界の若きスター、藤井聡太氏の小学2年生の時のエピソードです。 将棋こども大会の決勝戦で敗北、準優勝に終わりました。 小学2年生が準優秀をとったのです。 普通に考えれば、すごいことです。 しかし、会場のステージで賞状を授与されたとき、ご本人は嗚咽をあげるほどに号泣をしました。 司会の女性がやさしくなぐさめるほどに、です。 また、先日テレビでご長寿の方の生活スタイルの紹介がありました。 「ベンチプレスの鉄人」81歳の挑戦(NHK) 御年81歳の熊倉英夫さん(2021年放送の時)は、シニアのための全日本選手権で、100kgのバーベルを持ち上げることに挑戦されているのです。 「何を無謀な!?」 ではなくて、熊倉さんは、これまでに大会の記録を8回も更新されているほど。 最高記録は、68歳の時に168㎏を上げて、73歳の時にも、135.5㎏だったそうです。 で、81歳で出場した大会で100kgに挑戦したわけですが、残念ながら失敗に終わりました。 その時、TVで映し出されたシーン、それは熊倉さんは悔しくて泣いていたのでした。

人が伸びる為に、不要なもの大切なもの

部下を伸ばすために不要なものは、上司の「怒り」です。 上司の怒りの感情は、自分のことなので、上司自身で処理しましょう。 では、人が伸びるために、実は流してはいけない感情があります。 むしろ、伸びていくための糧になる貴重な原動力になるもの。 それが「悔しさ」です。 苦い体験と言っても良いでしょう。

「叱る」黄金ブレンド比

ポジティブな言葉は、耳心地がよいです。 人は、ポジティブな言葉を聞くと嬉しいですし、ワクワクします。 しかし、それだけで実行するでしょうか? ダイエット、ストレッチ、英語の勉強、片づけ、書類整理・・・(まだまだありますが、キリがないのでこの辺でやめておきます) わたくし自身ふりかえってみても、ワクワクしても、いざ実行となると「明日からでいいか」と先のばししてしまうことは多々ありました。 人は、ポジティブだけでは動かない 料理の味つけで、甘味を増すために、ちょっとだけ塩味を加えると味がひきしまります。 何よりも、熱中症で塩分が不足すると死に至るように、塩分は人間が生存するために必須のものです。 同じように、人を動かす原動力にも、ポジティブにほんの少しネガティブが入ると気構えが引き締まります。 それが、悔しさなのです。 悔しさは、上司の体験ではありません。 部下本人の、過去の苦い体験から生まれる悔しさ、これが必要なのです。 なので、上司は部下の苦い体験に向き合わせて、その悔しさを共有することで、目指すゴールへ導くのです。 部下にとっては、忘れたい経験かもしれません。 しかし、成功者は悔しさをバネにして、今の成功をおさめているのです。 上司は部下を成功に導くために、ほんの一握りの塩味つまり「悔しさ」を思い出させて、一緒に共有することが大切なのです。

悔しさがもたらす原動力

悔しいと感じることは、本気の証拠です。 本気で物事に臨んだことのない人には、味わえない苦みです。

「叱りの達人流」人を伸ばすアプローチ

ほめることとは全く異なるアプローチ。 それが「悔しさ」に向き合わせるアプローチであり、人を伸ばす叱り方の極意です。 叱りの達人の流儀の土台であり根本思想は「人間の尊厳」を重んじることです。 部下の尊厳を重んじるからこそ、部下の「悔しさ」も今の部下を構成する必要な過程だったのです。 体験すべてを大切なことであると認識して、成長に役立てるために抽出しましょう。 念のための繰り返しです。「悔しさ」は奥行きを出す味つけなので、ほんのひとつまみ程度、ですね。全部になってしまうと自分を責めてつぶれてしまいますので、くれぐれも取り扱いは要注意してくださいね。 ということで、まずは、あなたご自身からお試しを。 あなたご自身の「苦い体験」を思い出して、悔しさをもういちど体験してみませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美 叱りの達人が定義する「叱る」とは使命感の愛。 ビジネスにおける「叱る」目的は、部下の思考と行動の自主的な発意を促進させることです。]]>

よかったらシェアしてね!