パワハラ予防に上司が部下育成で行うべき厳選1つ「提案型内省」

目次

怒る前に上司がするべきたった1つのこと

先に、結論をお伝えします。 思わず「怒ってしまった!」 その前に、上司がするべきたった1つのこと。 それは「内省」です。
上司の「内省」がパワハラを予防する

パワハラしたい人はいない

様々な組織で人材育成のお手伝いをさせていただいて気づくことがあります。 それは パワハラしたい人はいません。 しかし、結果としてパワハラが起こっています。 なぜ、このような事態に陥っているのでしょうか? それは、上司の部下への「期待」が「威圧」に変化してしまったからです。 では、なぜ「期待」が「威圧」に変わってしまったのでしょうか? それは、言語化が足りないからです。 上司は本当は部下へ威圧したり、ましてパワハラしたいとか思っていない。 にも関われず、結果として、部下にはパワハラと受け取られてしまった。 その原因は、上司が自分の思いを伝えたにもかかわらず、伝わらなかったからです。 コミュニケーションは、「伝える」ではなく「伝わる」が大事
「伝える」の主語は、自分
「伝わる」の主語は、相手

「内省」が自己尊厳を高める

内省とは、振り返り、セルフコーチングとも言われます。 河村晴美も、20年以上前にコーチングを学んだ師匠から、セルフコーチングの大切さを学びました。 1日の振り返りを行う効果は、全ての経験を学びの機会に昇華させるためです。 「今日1日のできごとから、どんな学日があったのか?」 このアプローチは、成功だけではなく、むしろ失敗も尊い学びとして受け入れることができるのです。 失敗した自分を責めたり、傷つけることはありません。 全ての経験は尊いもの。 これらの経験全てから私は学びを得て、明日へ活かすことができる。 このような自分は尊い存在であることを認識し、自己尊厳を高めていくことができるのです。

「内省」の方法

「内省」は、1日の終わりに15分程度の時間を設けましょう。 15分は1日24時間の1%に相当します。 今日の1%を、明日を創るための仕込みの時間に使うのです。
「内省」15分は、明日への仕込み
場所は、どこでもOKです。 好きな椅子、お風呂、ベッドの中、畳で座禅など… 自分がリラックスできる場所が良いです。 問いかけるのは 「今日の貴重な体験を通して、学べたことは何か?」 してはいけないことは、自分を責めること。 これは、NGです。

自分を責めない「提案型の内省」

「内省」するときに大切なポイントは、自分を責めないことです。 自分を責めると、被害者意識をもつことになりますし、何より自信を失ってしまうことがもったいないのです。 自分を責めないアプローチが「提案型の内省」です。 ✅「提案型の内省」を促す問い(一例)
・なぜ、こうしなかったのか?(言わなかったこと・書かなかったこと)

・もっと、わかりやすい言い方があったのではないか?

・もっと、的確な指示の仕方があったのではないか?

・もっと、ワクワクするアプローチができたのではないか?

・もっと、おもしろい表現ができたのではないか?
上記の問いで、「今の自分だったからこうする」を発見するのです。

「内省」に必須のメタポジションとは

「内省」は、自分をメタポジションで見ることです。 メタポジションの意味について、以下に記します。 メタとポジションに因数分解してみます。 ✅メタポジションとは
・メタ:〜を超えて
・ポジション:視点、視野、視座
つまり、メタポジションとは、時間と空間と立場を超えて、物事を表のみならず裏からも見ることです。

「提案型の内省」を明日へ活かす

「内省」で発見したことすべてが尊いことです。 その発見を学びとして、明日に生かしていきましょう。 活かすことで、今日生きた自分の存在を認めることができます。 逆に言うと、活かさないと、せっかくの今日が活かされない。 これでは、「今日の自分の存在価値は何だったのか?」と自分で自分をもったいないことを陥ってしまうのです。 自分へ敬意をはらうために、「内省」での発見を明日へ活かすようにしましょう。

上司のあり方が部下と周囲へ影響を与える

上司が「内省」し行動が変わると、むやみに周囲へパワハラすることが減ります。 また、八つ当たりすることがなくなります。 特に、怒りの感情が湧いてきた瞬間に「内省」することは「自分を律する」ことです。 自分を律することができる人を、周囲は尊敬し信頼します。 部下を威圧で制御するのではなく、信頼と尊敬でマネジメントするようになりませんか? そのためにはまず、上司が「提案型の内省」を身につけてみませんか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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