女子大生より「毛穴から◯◯が噴き出てますよ」と指摘されてしまいました汗

こんにちは。叱りの達人河村晴美です。

【本日の結論】

上司の一言が変わると、一石三鳥のメリットがある

メリット1:生産性アップ
メリット2:費用回収
メリット3:ストレス緩和

どんなに心優しい上司も、部下育成していると

(なんでできないんだ!)

って、思わず心の中で、毒づいてしまうってことはあると思うんですよね。
部下本人の性格は良いんだけど、イラついてしまう…

なぜなら
・成果を上げてくれない
・スピード感が遅い
・理解力が低い

このような状態では、悪態つきたくなることは誰だってあると思うんですよね。
実は、かつての河村晴美が、最悪なマネジメントをやらかしてしまってたんです。

それは、社会人1年目。
新卒入社してまだ1ヶ月目も経たない、5月ゴールデンウイーク初日の4月29日(金・祝)に

いきなり上司から
「お前が、女子大生バイト3人をマネジメントしろ!」

って言われたんです。当時の私は

マ・ネ・ジ・メ・ン・トって何ですか?
日曜大工する「ネジ」のことですか?

というくらい、なーんにも分かってなかったんです。

(はあ〜?)って、口をポカーンと開けてる私を見て、上司は言いました。

「とにかく、バイト3人が動くように指導しろってことだ」

上司は吐き捨てるように私に言いはなち、そのままどこかへ行ってしまいました。

よく考えてみたら、これって、ものすごい度量だなって思いませんか?
だって、バイト3人分の人件費の回収を、新人ペーペーの私に一任してるってことですよね?

御社だったら、こんなことやります?

はなはだしい度量の大きさっぷりに、あきれるどころか感服してしまいます(笑)。

で、結果は、売上目標の300%達成で着地。
会社としては、初の試みだったみたいで、そもそもの目標数字が低かったというのもありますが、いずれにしても大成功でした。

イベントを企画した上司は意気揚々と課長へ報告し、もちろん、私も「よくがんばったね」とほめていただきました。

さて、結果は大成功だったものの、ほんとのほんとは、スタート時点で大撃沈してたんです。

というのも、イベント3日間の初日の金曜日、女子大生に言われたんです。

「河村さん、毛穴からフキゲンが吹き出してますよ」

フキゲン??

そう、不機嫌のことです。
心臓をぶち抜かれたように一瞬、息が止まりました。

なぜかというと『図星』だったからです。

わたくし河村晴美は、たぶんですが、
頭の上から怒りの炎がメラメラと立ちのぼり、顔じゅうの毛穴から不快・不愉快・不機嫌が
ほとばしってたのだと思います。

それを、女子大生アルバイトに指摘された…

恥ずかしいやら
悔しいやら
情けないやら

だって、年下のアルバイトが私の言うことをきいてくれないんですから。

「これやって!」

と言ってるのに指示命令を聞いてくれない。

これって、私のことを

バカにしてるのでは?
腹の中では、笑ってるんでしょ?
しょーもねーなあって思ってるのでは?

と、被害者意識を感じてしまったんですよね。

で、とうとう

「あんたたち、ほんと使えんわ…」

と、面と向かって声に出してしまったんです。

すると、女子大生達は

1人は、速攻でどっかへ行ってしまいました。
1人は、うつむいて泣き出してしまいました。

そして

あと1人は、なんと声をあげて笑い出したしたんです。

河村さん、毛穴から不機嫌が吹き出してますよ」って。

そんなこと言われて、私はさらにヒートアップですよ!

烈火のごとく、さらに顔が赤く燃え上がってたと思います。
怒りと同時に恥ずかしさで…

その女子大生は、笑い声とは一転し、落ちついた声でこう言いました。

「私たち、ちゃんとお仕事したいって思ってます。
 だから、河村さんがやってほしいと思ってることを私たちが動けるように説明してください」

私、びっくりしたんです。

彼女たちは『仕事したい!』って思ってくれたんです。

けっして、楽してバイト料だけをもらいたいんじゃないんだって。

しかも、私のためにがんばろうって思ってくれることに。

彼女たちは見てくれてんたんですよね。
新人の私が、上司から無茶ぶりされて、彼女たちが動かない状況を怒られていることを。

うまく指示が出せない私が、ますます意固地になり、彼女たちへ教える言葉がどんどん減っていく。
同時に、3人分の業務をこなそうとするので、作業量が増えて、ますます彼女たちと話すコミュニケーション量が
減っていっていく…

まさに、悪循環のドツボに、みずからハマっていってる状況だったんです。

その時の私は、彼女達に背を向けて一人で黙々と作業していました。

(誰も、私の辛さをわかってくれない…)

でも彼女達は、ちゃーんと見てくれてたんですよね。
私ががんばってることに。

女子大生の一人に言われた瞬間、思わず泣けてきました。

(私には味方がいるんだ)と。

考えてみれば当たり前なのですが、私も先月までは女子大生だったのです。
そうなんだから、別に私がわからないことがあってもしょうがないよねって。
そうやって、自分の未熟さを自覚したんです。

そう思ったら、気が楽になったんです。
私は彼女たちと、センパイ&後輩の仲間であり、チームになればいいんだって。

私の意識が変わった瞬間でした。

私の役割は、彼女たちが仕事しやすいようにイベント責任者の上司とのパイプ役として、チームリーダーになろう!

目的は、イベントでの売上目標達成なのだから。

心の軸が定まったおかげで、彼女たちとの関わり方が劇的に変わりました。

指示命令や悪態ついていた態度が、ポジティブ言葉に変わりました。

【ポジティブ言葉】

・◯◯してくれてありがとう
・◯◯ちゃん、仕事がていねいだね
・大丈夫?
・何か、困ってることないかな?
・わからない事や、やりにくいことないかな?
・何かあったら、私が上司と交渉するから言ってね
・◯◯ちゃん、先回りしてやってくれるから、めっちゃ助かる〜

ポジティブ言葉を声かけをすると、彼女達の行動がみるみる変わっていったんです。
どんどん先回り行動が増えて、指示することが減っていきました。

リアルに
劇的ビフォーアフターでした(笑)

もうお分かりですよね?

同じアルバイト料(人件費)ですが、マネジメントのやり方次第で、成果も生産性も、劇的に変わります。
10倍以上変わることだって、あり得るのです。

だからこそ、管理職がマネジメントスキルを磨く値打ちがあるんですよね。

上司の一声を変えると
部下のパフォーマンスが変わる

あなたが一声かけると、味方はもっと増えていきます。

上司の仕事は
手足を動かして、作業のプロになることではありません。

あなたの仕事は『人を動かす』
そして『成果を上げるチームを作る』ことです

釈迦に説法ですが、人を動かすには、強制よりも自発的に動いてもらうほうが、質の高いアウトプットを知れくれるし、モチベーションの持続性も高いです。

つまり、相手が自ら進んで動いてもらうほうが良いってことです。

そのためには

・何を言うか?
・どう言うのか?
・どんな順番で言うか?

すべては戦略ありき、なのです。
あなたは、部下メンバーがどんどん先回りして動いてくれるために、どんな一言をかけますか?

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