なぜ自己実現できないのか?「コーチングは万能ではない」その理由

目次

コーチングが機能しない理由

昨今、部下育成にコーチングを取り入れる組織は多いです。

現に、管理職向けコーチング研修は研修メニューの中でも定番化してきました。

河村晴美は、20年前にアメリカから日本へコーチングが入ってきた時に

「これは良い!」

ピン!ときて、すぐに受講申し込み学びました。カウンセリング、メンタルケアでは解決できない、目標実現への道を支援する関わり方について、とても勉強になりました。

しかしながら、何か違和感も感じました。

その時の心のひっかかり、心の萌芽が実は、「叱って伸ばす」人材育成の道を切り拓くきっかけになりました。結果的に、「自己肯定」が浸透する中で、(ちょっと違うんじゃないか?)違和感が出てきました。

その着眼着想が、コロナ禍の中、企業様のコンテンツ製作、事業立上げのお手伝いをさせて頂いております。

さて、先日、知人とコーチングについて話をしていた時のことです。その知人は、有料でコーチングを開業し始めたところです。

しかし、なかなかお客さんになってくれる人がいないというのです。

「お客さんになってくれない」

知人の悩みでした。

「そのままだったら、コーチングは機能しないと思うよ。」

わたくしは率直に伝えました。

コーチングを捨てることから始めよう


コーチングは捨てることから始めよう

コーチングは、本人が目指す理想像を実現するために支援する関わりのことです。実現するための資源の発見も支援します。

資源というのは、能力、才能、得意なこと等・・・。よく言う「強み発見」ですね。

「強み発見」それ自体は、大切ですし悪いことではありません。「強み発見」して、自意識が芽生えた。その自意識をどのように使うのか?この使用用途が重要なのです。

ここを間違えると、目標達成は叶わなくなってしまうのです。

実に残念・・・。

本人もコーチも、夢や目標を実現するために頑張ろうとているのですから、

本当にもったいないと思います。

自己肯定感が成長をストップさせる

「自意識の活用の落とし穴」

この問題点の指摘は、あまりなされていないと感じています。

自意識が、相手より自分を守り優先させること。つまり、見栄や面子、虚栄心。

これは、自己防衛していることです。これでは、結果として、自分の強みの活用用途は閉じられてしまいます。

そうではなく、自分の能力や才能を相手へ差し出すこと。つまり、自分より相手(顧客、社会)を優先することです。

自分の中に、強みが滞留していても価値評価は無いと同然ですよね。相手へ自分の能力や才能を渡した時に価値が生まれます。だからこそ、大切なこと。

それは

1、無意味な自意識を捨てる
2、交換活動で価値が生まれる

何事も起点を間違うと到達点への道筋もさまよう危険があります。

コーチングは、やる気を引き出すより、まず捨てさせるとうまくいく。

常識を捨てると創造が生まれる

みんなが良いと思っていることを、ゼロベースで疑って考えてみることが新しい着眼です。意識して常識を疑ってみることで、人と異なる着眼着想が生まれます。

部下の自信を育てるために、一旦コーチングを捨ててみませんか?

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