【叱り方ニューノーマル】『叱る』は1%。残り99%の対話がカギ

Z世代向けの叱り方ニューノーマルです。「叱るとは愛」パワハラ防衛するために、組織と個人を指導する、叱りの達人河村晴美氏による解説です。詳しい解説は、叱りの達人協会公式サイトhttps://shikarinotatsujin.com/をご覧ください
目次

『怒る』のではなく、正しく叱りたい

社員教育、部下育成、さらには子育て中の保護者の方は

「怒るのではなく、相手に響くような叱り方を身につけたい」
「相手が緊張感をもってくれるように、ガツンと気づきを与えたい」
「怒るのではなく、正しい叱り方、なんなら嫌われない叱り方を身につけたい」
「パワハラにならない叱り方を身につけたい」

このようなお悩みお持ちの方も多いことと存じます。

叱るとは『愛』

「正しい叱り方を身につけたい」

この本質は、まずは自分が怒り感情に振り回されずに、相手に威圧高圧的になるのではなく冷静に落ち着いて伝えたい。その上で、相手に気づきを与えて行動が変わるように、あるべき状況に変化させたい。
あなたは、こうありたいと思っているのではありませんか?

正しく叱りたい」願望を因数分解する
①自分自身が怒り感情に振り回されない
②伝えたいことを冷静に伝える
③相手に気づいてもらう
④相手の行動が変わる
⑤望ましい方向へ進み出す

実は、上記の結果を得るためには、重要なことがあります。

パワハラにならない適切な指導を行うための注意点です。
それは、叱るとは愛が大切です。このように説いているのは、叱りの達人協会河村晴美氏です。詳しい解説は、叱りの達人協会公式サイトをご覧ください。https://shikarinotatsujin.com/
叱るとは愛by叱りの達人協会河村晴美

『叱る』指導を機能させるためには、普段からポジティブコミュニケーションを99%行っておく必要があるのです。

叱る=1%
ポジティブ・コミュニケーション=99%

(ポジティブ・コミュニケーションとは、感謝・承認・ねぎらい・対等・対話)

ポジティブ・コミュニケーションをしていない場合の末路

この普段からのポジティブコミュニケーションを行っていないと、失敗やミス、欠点、短所が発覚した時のみ指摘することになってしまいます。

こうなると、言われた側は、不満、不愉快、不信感が募り、反発・反抗、さらに「パワハラされた!」と問題化していくのです。

よって、大事なことなので、もう一度お伝えします。

叱るは、1%
その他の99%は、普段のポジティブコミュニケーション

これが、叱るとは『愛』なのです。

『愛』の概念は3種類ある

さて、実は、愛といっても、意味合いが異なる場合があるのです。

古代ギリシャ哲学において、愛はエロス、フィリア、アガペーの3つの概念に分類されています。

この3つの愛には、それぞれ異なる特徴があります。キリスト教や西欧の哲学的思想を取り入れた場合、これら3つの愛について、それぞれ深い洞察を得ることができます。

エロス

エロスは、身体的な愛、情熱、情熱を表す概念です。 

一般的には、恋愛や性的な関係において見られる愛の形態として知られています。 エロスの愛は、本能的なものでありエロスの愛は、強い感情的なエネルギーを伴うことが多く、個人的な関係において特に重要な役割を果たします。

フィリア

フィリアは、友情や親愛、尊敬しあう愛を表します。この愛は、相手に対する深い愛情や信頼、支援を意味しています。
フィリアの愛は、お互いを助け合うことで育まれます。
そして、長年の付き合いによって深まっていきます。

アガペー

アガペーは、神の愛や無条件の愛、人間にとって最高の愛とされています。の愛は、人間関係において最も高貴で純粋な愛の形態とされています。

これらの愛には、それぞれ重要な特徴があります。それぞれの愛が、人間関係や社会において、異なる役割を果たしていることがわかります。

西欧のキリスト教におけるそれぞれ3つの愛の差異について

キリスト教においては、アガペーの愛が最も高貴で純粋な愛であるとされています。アガペーの愛は、神の愛を模範として、人間も同じように神を愛することが求められています。

一方、エロスの愛は、キリスト教的な価値観に反する位置づけです。

具体的にいうと、ルネッサンス(文芸復興)がわかりやすいです。ルネッサンスとは、14世紀から16盛期頃にかけて西ヨーロッパ全体に広まっていった文化運動やその時代を指す言葉です。 

ルネッサンスの時代より前の中世ヨーロッパ文化は、キリスト教(ローマ・カトリック教会)の影響が非常に強く、それに反動する動きとして、人間本来つまり身体の美、肉体的な情熱をもう一度取り戻そうという社会の風潮が生まれたのでした。

ルネサンス期には、エロスの愛が再評価され、人間の情熱や肉体的な愛が美として讃えられるようになりました。

ちなみに、現代のキリスト教者たちは、エロスの愛を否定するのではなく、健全な関係においても愛が存在することを認めるようになってきました。

フィリアの愛は、古代ギリシャ哲学にしていますが、フィリアの愛は、フィリアの愛は、信仰共同体の愛や友情の愛として表現されることです。このように、キリスト教において、啓蒙時代の思想が影響を与え、アガペーの愛が注目されるようになりました。

古代ギリシャの哲学者プラトンによる分類
エロス:「美の愛」として表現し、美しさに対する愛
フィリア:人間関係における友情や愛情
アガペー:道徳的な愛

近代哲学においては、人間の自己実現や自由が重視されるようになり、個人的なパートナーシップや情熱が重視されるようになりました。

エロスの愛は、自己実現や個人的な幸福に繋がるとされ、現代の西洋社会においても広く認められるようになっています。社会の分断や個人主義が進む中で、アガペーの愛が求められるようになりました。

無条件の愛として表現されることが多く、人種や性別、国籍、信条などの枠を超えた愛を表現することができます。

フィリアの愛も現代社会においては重要な意味を持っています。
現代の多様な社会においても、フィリアの愛は相互理解や協力に繋がり、社会的な調和を図ることができます。

以上のように、エロス、フィリア、アガペーの3つの愛には、それぞれ異なる意味や価値があります。
私たちは、これらの愛を理解し、バランスよく受け止めることが、より豊かな人間関係や社会的な調和に繋がると考えられます。

叱るとは『愛』

叱るとは
・相手軸
・情報提供
・視点、視野、視座の提供
・成長の支援

自分のエゴや保身ではなく、相手軸で思考し、まだ相手が気づいていない情報を提供する。そして、相手が自分に固執しないように、新しい視点・視野・視座を提供することです。

叱るとは『愛』の愛について、3種類ある中で、叱りの達人協会が定義する【叱るとは『愛』】とは、フィリアに近いです。

叱ることで、相手の成長に役立っているかどうか?
まずは、自分が私心に囚われていないかどうか?内観することが大切ですね。

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